2011/05/21
ドライ リバー


ニュージーランドでも入手困難なドライ・リバー。
クイーンズタウンのワインバーで
リースリングを頂いたときの感動は
今でも鮮明に思い出します。
ドライ・リバーの前までは伺ったのですが、
メーリングリストでしか購入ができないとの看板があり
中に入ることができませんでした。
その造り手ニール・マッカラン氏が福岡にいらっしゃいました。
二ール氏はオックスフォードでサイエンスを学び
リサーチサイエンティストを経て
ニュージランド北島の南のマーティンボロにて
ワイン造りを始めました。
科学者という観点から
葡萄を健全でよい状態に育てることを大切にし
圧搾時も非常に優しく必要以上に葡萄を傷つけないよう
絞ります。
南極にオゾンフォールがある為
紫外線がとても強いのです。
その為、葡萄自身が紫外線(ウルトエアヴァイオレット)
から守る為
フェノールが作られ
そのフェノールがワインの特有の香を与えるそうです。
マーティンボロの楠田さんのお宅に伺ったときに
奥様が、「ここのラヴェンダーは
紫外線が多い環境で育つから日焼けや火傷によく効くのよ」
と教えて下さいました。
試飲したワインは
1.Riesling Graighall 2008
グレープフルーツ、カリン、黄リンゴ、重油、ミネラルの香が豊かで
口中では果実味が広がり品の良い細かい酸味、長い余韻のワインです。
2.Gewurtztraminer 2008
美しい黄金色で粘性も強め。
ライチ、パッションフルーツ、パイナップツ、白薔薇、白胡椒、重油の香で
凝縮感あり果実味、美しい酸味のワインです。
3.Pinot Noir 2008
紫色を帯びた濃いルビー色。
ブラックベリー、カシスリキュール、ブルーベリージャム
スミレの砂糖漬け、なめし皮、シナモン、丁子等複雑な香り、
細やかなタンニンで、非常に凝縮感のあるピノ・ノワールです。
ニュージランド最初のピノ・ノワールは
1986年にマーティンボロワインナリーがこの地に植えたそうです。
マーティンボロではABELクローン(DRCからの)が多いのですが
ニール氏は、10-5やディジョンクローンを使っているそうです。
4.Te Awa Melrot 2008
濃い色調のガーネットで、しっかりとした粘性
ブラックベリー、ブラックチェリー、シナモン、ナツメグ、丁子、ミネラル、生肉の香で
エレガントな果実味で、色調とは対照的な穏やかなタンニンで
柔らかい味わいです。
ニュージーランドワインの素晴らしさを再確認した1日でした。

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