2007/09/08
萬斎の会

お昼に竹林で懐石料理を頂いて、母と能楽堂に行って参りました。
本日は<眠る人々>というテーマで、プレトークがございました。
狂言には人間の本能である眠りが出てくるものが多うございます。それらを分かりやすく解説して頂きました。
鮮やかな紫色の羽織袴に無を包んだ萬斎さんの小舞<鉄輪>は、切れがあり、素晴らしい舞いでございました。女性の生霊がテーマということで鬼女の恐ろしさが伝わって参りました。
苞山伏では先日人間国宝の認定を受けられた万作さんが、使いの者で登場されました。無駄な動きが無く吸い込まれる用な所作でございました。ここでは、登場人物3人共が眠ってしまいます。和泉流の専有曲とのことで、推理小説のような内容の狂言です。
そして、最後は萬斎さんシテの泣尼。
ここでは泣尼の居眠りがとても微笑ましく和やかな雰囲気で幕を閉じました。
あっというまの2時間でございました。
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