2020/12/14

ソペクサのウエブセミナーを受講しました。
「持続可能な環境に配慮するワイン作り」
というテーマで、
アルザスと、コート・デュ・ローヌからの配信でした。
★アルザス地方
1960年代からビオディナミを始め
現在は400以上の生産者が実行して、
52の生産者がDemeterの認証取得しています。
この数は、ドイツより多い数です。
2019年6月30日には45.9℃に。
考えられない温度になりました。
この36年間で27日収穫日が早まっている状況です。
温暖化の対策として、
様々な品種の葡萄の樹、
例えば、シラー等が植えられいるそうです。
★コート・デュ・ローヌ地方
常に環境保全は頭の中にありました。
現在の気候変動は
1980年から気温が上がってきて、
1世紀で平均気温が1.4度温度が上がっています。
温暖化は、葡萄畑にも影響があります。
40年前からローヌでは降水量が減り
30年間で15日間も収穫日が早くなっています。
暑さによって、葡萄の潜在アルコール度が上昇して、
酸が減っています。
温暖化に対応する葡萄は、
グルナッシュノワール、カリニャン、クノワーズです。
グルナッシュノワールは
生命力が強く、
痩せた土地に合っています。
カリニャンは晩熟でやせた土壌に合い、
クノワーズは、晩熟で乾燥に強い品種です。
畑には、ガレという大きな丸い石があります。
この石のお陰で、地表に雨水がたまらず、
地中に入っていくことができる。
そして、粘土質が水をストックしてくれます。
葡萄の根が粘土質のところに止まるので、
水分の供給が1年を通じてできます。
石は、
日中は暑さを溜め込み、
夜も暑さをキープしてくれます。
コート・デュ・ローヌは、
気候変化にナチュラルに対応できる土地なのです。
また、ミストラルという強い風のお陰で、
湿気が取り払われ、
葡萄の木々を衛生に保ってくれるます。
年間収穫量の10%が有機栽培、
7000ha有機認定を受けている畑です。
昨今は、HVEという環境に配慮した認証
を300件以上の生産者が取得しています。
病気、暑さに強い品種を研究して、
例えば、グルナッシュとシラーを
掛け合わせたりしているそうです。
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どちらの地域も、温暖化にどう適応するかが
課題となっていて、様々な研究が行われている事を
学ぶ事ができました。
★ラタフィア
〒810-0022
中央区薬院2丁目4-39
電話番号 092-732-9702
営業時間 19時〜24時
定休日 火曜日